コミュニティFM大分析 #37【2026年夏のコミュニティFMに関するトピック】

こんにちは。「コミュニティFM大図鑑」のコシバです。
まずは、7月28日に発生した熊本地方を震源とする「令和8年熊本地震」により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
被災された皆様におかれましては、不安やご苦労の絶えない日々をお過ごしのことと思います。避難生活を余儀なくされている方々をはじめ、復旧・復興に尽力されている皆様に深く敬意を表します。被災された皆様の安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
熊本県には熊本市のFM791、八代市のKappa FM、天草市のみつばちラジオ、小国町のgreen pocketと4つのコミュニティFMがあります。被災された皆様に向けて、必要な情報を随時発信しておりますので、ぜひご活用下さい。
さて、コシバが長年調査・収集した情報を分析して、目黒先生の解説と共に紹介していく「コミュニティFM大分析」。
2026年8月30日放送の「サンデー防災Open Lab.」では2026年夏のコミュニティFMに関するトピックをご紹介しました。
私はコミュニティFMに関するニュースをいつもチェックしていますが、「おっ」と思うような動きがいくつかありましたので、ご紹介していきたいと思います。
■FMいずみおおつ、FMハイホーが放送を再開

FMいずみおおつは機材の再構築、スタッフの再教育、経営再建などを目的に、4月1日から3ヵ月間放送を休止し、7月1日に再開しました。
基本的に生放送でやっているFMいずみおおつは、編成がどう変わるのか気になっていました。休止前は平日が朝7時~夜9時の14時間、土日が朝9時~夜7時の10時間放送だったのが、再開後は平日と土曜いずれも朝9時~夕方6時(ただし、火曜は夜7時、水曜は夜9時まで)の9時間放送、日曜は放送休止と、全体的に縮小しました。今の会社の体力に合わせてダウンサイジングしたような印象です。
一方、FMハイホーはスタジオの整備や機器の刷新などを理由に、2026年3月末で自社製作番組を一旦終了して、4月から音楽のみを流し、4月30日からこちらも3ヵ月間放送を休止。8月1日に再開しました。ただし、現在は音楽のみで、本格的な番組の再開は9月か10月を予定しています。
運営会社の筆頭株主が県内の企業に交替するとのことで、新体制になるそうです。
実はどちらもちょっと心配していたのですが、無事に放送が再開されてほっとしています。これからも地域のために、発信を続けていってほしいと思います。
■FMびゅーが室蘭民報社と合併へ

続いてですが、6月に驚くようなニュースが飛び込んできました。
北海道室蘭市でローカル紙を発行している室蘭民報社と、コミュニティFM・FMびゅーを運営する室蘭まちづくり放送が6月11日、7月からの業務提携と2027年度初頭に合併する計画を発表しました。
報道によると、合併の背景にはこの地域の急激な人口減による経済的な疲弊があるそうで、両者の合併は、新聞社の取材力とラジオの発信力という強みを生かしながら、経営基盤を強化しつつ、地域により貢献していくことが狙いだそうです。
この合併、室蘭民報側から持ち掛けたもので、また正式決定ではないものの、どちらかを吸収するのではなく、新設合併という形になる予定です。また、新たに収録スタジオを設けて映像制作や配信、防災報道に力を入れるとのことです。
今まで、地元紙がグループ会社としてコミュニティFMを立ち上げるケースはありましたが、地元紙と関係がなかったコミュニティFMとが合併するのは初めてのことです。
以前に大分析で「報道を手掛けるコミュニティFM」をご紹介しましたが、FMびゅーが室蘭民報と合併することで、報道の分野にも進出、もしくは報道の部門ができるかもしれません。
業務提携は既に始まっていますが、室蘭民報の方がFMびゅーに出演する以外の具体的な提携はまだなされていないとのことです。また、合併後はどのように運営していくのかも決まっておらず、ここはまだ不透明な状況です。
このニュースに関しては引き続き注目していきたいと思います。
■FMちゅーピーが中国新聞グループから外れる

そして、FMびゅーが室蘭民報社と合併するというニュースの直後、逆にコミュニティFMが新聞社のグループから外れるというニュースも入ってきました。
広島県広島市中区でFMちゅーピーを運営する、中国コミュニケーションネットワークの発行済み株式は、これまで地元の中国新聞社や関係企業、中国建物などの地元企業が保有していましたが、6月30日にその大半を、工場設備のメンテナンスなどを行う東広島市の会社「メンテックワールド」が取得して、子会社化しました。
メンテックワールドはFMちゅーピーのスポンサーの一つで、中国新聞の報道によると、発信力の強化のために株を譲渡したとしています。合わせて、9月1日から愛称をコミュニケーションとリンクの言葉を掛け合わせた「FMミコリン」に変わりました。
FMちゅーピーは2000年、新聞、テレビ、ラジオ、ケーブルテレビなどを抱える中国新聞グループの一角を担うコミュニティFMとして開局。市内中心部にある中国新聞社の本社ビル内にスタジオを構え、四半世紀に渡って放送を続けてきました。
メンテックワールドの傘下になっても、引き続き中国新聞社内にスタジオを置くとのことですが、中国新聞グループからは離れることになり、すでに中国新聞社のサイトではグループ企業の一覧から外れています。
地元紙の系列で立ち上がったコミュニティFMが、グループから外れるのは極めて異例のことです。コミュニティFMで親会社が替わると、番組編成が変わることは今までもありました。FMちゅーピーがFMミコリンになることで、放送内容がどう変わっていくのか。こちらも引き続き注視していきたいです。
ということで、今回は最近のコミュニティFMに関するトピックをご紹介しました。開局や閉局はありませんでしたが、FMいずみおおつ、FMハイホー、FMびゅー、そしてFMちゅーピー改めFMミコリン。いずれも大きな動きがあって、この先どうなるのか気になります。
コミュニティFM大分析では継続的に全国のコミュニティFM各局の動きを追っているので、また新しい動きがありましたら、随時ご紹介したいと思います。
ご覧頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。


















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