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コミュニティFM大分析 #30【ユニークなところにスタジオがあるコミュニティFM】

  • koshibatakashi
  • 2月19日
  • 読了時間: 5分


こんにちは。「コミュニティFM大図鑑」のコシバです。


コシバが長年調査・収集した情報を分析して、目黒先生の解説と共に紹介していく「コミュニティFM大分析」。


2026年1月25日放送の「サンデー防災Open Lab.」では、ユニークなところにスタジオがあるコミュニティFMをお送りしました。


これまでさまざまな角度からコミュニティFMを取り上げてきましたが、意外にも立地を扱ったことがありませんでした。

 

経営形態や成り立ちがそれぞれ異なるコミュニティFMは、スタジオの場所も千差万別です。商業施設や駅前のビルの中が多いですが、中には個人の家をそのままスタジオにしてしまったところもあり、これだけでも何時間も語れそうです。

 

もちろん時間が限られていますので、今回は私が選んだユニークなところにスタジオがあるコミュニティFMを3つご紹介します。いずれも一般の方も自由に見学ができます。



■築約100年!工場跡を改装したスタジオ


三角山放送局(北海道札幌市西区)=ヘッダー写真

 

まずは、北海道札幌市西区の三角山放送局をご紹介します。これまで『ALSのたわごと』や「いっしょにね!文化祭」など大分析でも度々登場していますが、スタジオのある場所もとてもユニークです。

 

現在三角山放送局が使用しているスタジオは、JR琴似駅の北口を出てすぐ目の前にある、1929年に建てられたレンガ造りの建物の中にあります。元々、日本食品製造合資会社の缶詰工場だったところで、ここで日本で初めてコーンフレークやオートミールなどの缶詰が製造されたそうです。

 

駅周辺の再開発でこのあたりの風景はすっかり様変わりしましたが、この建物だけは取り壊されず、工場の閉鎖後は喫茶店や小劇場として使われ、2001年に「札幌景観資産」の第1号に指定されました。

 

2006年に三角山放送局が移転してきて、オープニングではタカアンドトシがトークライブを行ったそうです。スタジオは奥の部分に2か所あり、開局以来のコンセプトでもある身体に障害を持った方もマイクの前で話してもらうため、車椅子でもスムーズに利用ができるバリアフリー構造になっています。

 

スタジオの前のスペースは、普段は隣にあるタワーマンションの住民の集会所兼団欒スペースとして使われていますが、イベントスペースとしても活用されています。

 

レンガの館はかつてツタで覆われていて、夏になると緑の葉っぱに埋もれてしまっていたのもまた特徴的でした。

 


■道の駅から地域情報を発信!すぐ近くには観光スポットも


FMわたらせ(埼玉県加須市)

 


続いては、2023年に開局したばかりの埼玉県加須市のFMわたらせをご紹介します。FMわたらせのスタジオは「道の駅かぞわたらせ」の中にあります。

 

道の駅はドライバーのために広い駐車スペースを備えた休憩施設のほか、その土地ならではの特産品の販売や、その特産品を使った料理が味わえるレストラン、地域情報の発信などを行っており、地域の活性化に寄与しています。

 

これはコミュニティFMの趣旨とも一致しているため、道の駅にスタジオを置いているところがあり、北海道伊達市のワイラジオも「道の駅だて歴史の杜」にスタジオがあります。

 

FMわたらせは、道の駅かぞわたらせの物産施設棟の2階にあります。物産棟は高台にあって、さらにその2階なので周辺を一望でき、すぐ近くにある大きなハート形をした谷中湖(やなかこ)があることで知られる渡良瀬遊水池や、埼玉・栃木・群馬の平地では珍しい三県境などを観ることができます。


埼玉・栃木・群馬の平地では珍しい三県境
埼玉・栃木・群馬の平地では珍しい三県境

また、レストランでは「加須うどん」など地元のグルメを楽しむことができて、珍しい「ナマズの天ぷら」も出されています。ナマズは私は食べたことがありませんが、FMわたらせのパーソナリティーの方もおすすめで、さっぱりとした白身の魚でとても美味しいそうです。

 

道の駅なので車で行くのが無難ですが、東武線の柳生駅から歩いていくこともできます。

 


■電車の発車ベルまで聞こえる「エキナカ」のスタジオ

 

Radio Sweet(滋賀県東近江市)

 


FMわたらせは道の駅でしたが、今度は鉄道の駅にスタジオがある局の中から、滋賀県東近江市のRadio Sweetをご紹介したいと思います。

 

Radio Sweetは開局から2022年3月までは東近江市役所近くの交差点、元ガソリンスタンドの建物をそのままスタジオにしていました。これもかなりユニークではありましたが、アクセスに難があり、市民の認知度はいま一つでした。

 

しかし、東近江市が展開する中心市街地活性化計画に基づく「えきなかラジオプロジェクト事業」として、2022年4月に近江鉄道の八日市駅舎内の待合室の一角に移転。「えきなかラジオ局」になりました。

 

待合室を出て目の前にはバスターミナルもあり、駅やバスを利用する人はこのスタジオの前を通るので、局の認知度が大きく上がりました。

 

Radio Sweetがある近江鉄道八日市駅
Radio Sweetがある近江鉄道八日市駅

また、アクセスが良くなったことで高校生が放課後に通えるようになったため、市内にある4つの高校が参加する番組『高校生ラジオ』が始まったほか、駅がある近江鉄道とコラボした番組『近江鉄道みらいファクトリー みなさまとLet'sガチャ!』を月1回放送するなど番組数も着実に増え、駅ナカ効果が現れています。

 

ただ、スタジオは生放送のライブ感を出すためにあえて防音構造にはしておらず、電車の発車ベルや、待合室にあるストリートピアノを演奏する音がそのままオンエアに乗ってしまうそうです。それはご愛嬌ですね。



ということで、今回はユニークなところにスタジオがあるコミュニティFM3局をご紹介しました。

 

私は以前からコミュニティFMはまちの人たち交流の場として、目立つ場所、人通りの多いところに置いた方が良いと言っていますが、今回紹介した局はまさにそれにあてはまるような場所にあり、特にRadio Sweetは駅に移転したことで大きく変わりました。立地は本当に重要だと思います。


全国にはこういったユニークなところにスタジオがある局がまだまだありますので、もし第2弾があればまたぜひ紹介していきたいと思います。



ご覧頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。





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