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コミュニティFM大分析 #21【2025年春のコミュニティFMの動き】

  • koshibatakashi
  • 4月29日
  • 読了時間: 5分

更新日:5月3日


こんにちは。「コミュニティFM大図鑑」のコシバです。


コシバが長年調査・収集した情報を分析して、目黒先生の解説と共に紹介していく「コミュニティFM大分析」。


2025年4月27日放送の「サンデー防災Open Lab.」で、2025年春のコミュニティFMに関する動きについてご紹介しました。


この春は、コミュニティFMに関する動きがいろいろとありました。新たに開局したところや、逆に閉局や放送休止、さらにコミュニティFM同士の合併もありました。

 

今回は、そんなコミュニティFMの動きについて、時系列でお伝えしていきたいと思います。



■1年ぶりのコミュニティFM復活、67歳で起業


まず2月15日、大阪府八尾市で「やおFM」が開局しました。昨年の3月に惜しまれつつ閉局した「FMちゃお」を実質的に受け継いだ放送局で、地元で月3回新聞を発行している八尾タイムズによって、この地に1年ぶりにコミュニティFMが復活しました。


FMちゃおのメインスタッフだった方も関わっていて、周波数もFMちゃおと同じ79.2MHzです。3月までは番組が少なかったのですが、4月から新たに生放送の番組も始まり、本格的に始動します。


一昨年、兵庫県尼崎市でもコミュニティFMが復活(みんなのあま咲き放送局)しましたが、地域の情報発信手段の灯を消さなかったことは、本当に素晴らしいことだと思います。

 

3月24日には同じ大阪府の河内長野市で「奥河内ラジオ」が開局しました。長年広告代理店に勤めていた方が、長年の夢であったラジオ局に関わる夢を叶えたいと、退職後の2023年、67歳で会社を設立して、開局させました。


周波数は80.7MHz。スタジオは南海三日市町からすぐのところにあり、毎日生放送しているので、気軽に遊びに行けます。


市民参加の放送局であるコミュニティFMは立地も重要で、駅に近いのは参加しやすさという点では、とても有利ではないかと思います。

 


■3月末に相次いだ閉局、そして休止


FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)
FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)

3月28日、青森県田舎館村の「FM JAIGO WAVE」が閉局しました。FM JAIGO WAVEは日本で初めて、全国で4つしかない「村」をエリアとするコミュニティFMとして2000年に開局しました。


道の駅いなかだて「弥生の里」内にスタジオを構え、女性スタッフ4人によってラジオとレストランを経営していましたが、経営難のためにどちらも閉じることになりました。

 

そして3月31日、福岡県築上町の「スターコーンFM」も閉局しました。FM JAIGO WAVEと同じ2000年に開局し、こちらも女性3人による運営でした。


一時期は経営が持ち直していましたが、スマートフォンの普及に伴う情報伝達手段の多様化といった時代の変化に加え、コロナの影響からスポンサー収入が伸び悩み、老朽化した機材の更新の目途も立たないことから、閉局することになりました。

 

同じ日に、茨城県高萩市の「たかはぎFM」も閉局しました。たかはぎFMは2011年の東日本大震災で開局した臨時災害放送局(災害FM)が前身で、2013年にコミュニティFMとして開局しました。


12年間地域の情報や防災情報を伝え続けてきましたが、高萩市や茨城県などからの放送委託料やCM、地域のスポンサーやサポーター会員が減るなど財政が厳しく、機材の更新も重くのしかかっていました。こうした状況から一定の役目を果たしたとして、閉局を決断しました。

 

同じく東日本大震災の災害FMを前身とする、岩手県大船渡市の「FMねまらいん」も3月31日で放送を休止しました。2月の山林火災ではこまめに情報を発信していたので本当に驚きました。


FMねまらいんはずっと経営が苦しく、経営改善の努力を続けてきたものの、機器を更新する資金調達の目途が立たないことや、人員不足などを理由として6月まで放送を休止しています。ただ、再開の可能性は低く、このまま閉局となってしまうかもしれません。

 


■20年ぶりのコミュニティFM合併


新年度になった4月1日、静岡県静岡市清水区の「エフエムしみず(マリンパル)」と、葵区と駿河区をエリアとする「シティエフエム静岡(FM-Hi!)」が合併して、新たに「エフエムしみず静岡(S-Wave)」としてスタートしました。


コミュニティFM同士の合併は、香川県高松市の2局が2005年4月に合併して以来、実に20年ぶりです。


合併の構想は2003年に旧静岡市と清水市が一つになったときからあったそうで、2022年の台風15号接近による災害をきっかけに効率的な情報発信をすべきと、合併へ向けて準備を進めてきました。


存続会社は設立が古いマリンパルの方ですが、周波数はFM-Hi!の76.9MHzに統一され、スタジオや番組編成もFM-Hi!の方を引き継ぐため、実質的にはFM-Hi!がリニューアルして、静岡市全域の情報を発信していくという形になっています。

 


■さだまさしが来た局も…


FMぎんが(鹿児島県鹿児島市)
FMぎんが(鹿児島県鹿児島市)

ここからは予定ですが、4月29日に鹿児島県鹿児島市の「FMぎんが」が放送を休止します

(放送では閉局と言いましたが、実際は放送休止です)FMぎんがは2011年に鹿児島市第2のコミュニティFM局「FMさつま」として開局。最初はNPO法人が運営していましたが、翌年地元の中崎電子工業が引き継ぎ、現在のFMぎんがになりました。


スターダスト・レビューやさだまさしさんの曲だけをかける番組など、個性的な音楽番組が多く、県内外にリスナーがついていて、さださんは実際にFMぎんがに訪れたことがありました。FMぎんがは3月末で生放送を終了し、現在は音楽放送のみとなっています。

 


■夏に新しいコミュニティFMが開局!


閉局とか放送休止の話ばかりで暗くなってしまいましたが、この夏に埼玉県上尾市で「あいラジ」が開局する予定です。2019年の台風19号をきっかけに、市民の間からコミュニティFMを開局しようと準備会が発足して、準備と周知が続けられています。


昨年、元銀行員で26歳の森麻衣さんが社長に就任。予備免許も下りて、89.1MHzの周波数に決まりました。当初の予定からは遅れていますが、十分な時間をかけて夏にいよいよ本放送が始まります。



ご覧頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。






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