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コミュニティFM大分析 #14【沖縄のコミュニティFMあれこれ】

  • koshibatakashi
  • 3月17日
  • 読了時間: 6分

こんにちは。「コミュニティFM大図鑑」のコシバです。


コシバが長年調査・収集した情報を分析して、目黒先生の解説と共に紹介していく「コミュニティFM大分析」。


2024年6月の「いいね!このまち!このラジオ!」では、パーソナリティーの黒瀬智恵さんが取材に行かれた沖縄のコミュニティFMについて、コシバがいろいろと解説をさせて頂きました。


 

沖縄県はラジオどころで、全国47都道府県の中で、北海道と神奈川に次いでコミュニティFMが多く、それぞれの局が個性を競い合っています。


今回、番組で訪れた沖縄の各局もまた「濃い」局ばかりでした。私も過去に訪れたことがあるので、その濃さは十分感じています。またぜひ行ってみたいです。



■ラジオの枠を越え、困っている人を何とかしたいという思い


fm那覇(沖縄県那覇市)



秋田県大館市の出身でいろいろあって沖縄に移り、一時はホームレス状態にもなったという奈良蓮社長(当時)ですが、自身の経験から沖縄で困っている人を何とかしたい!という思いが伝わってきました。


奈良さんは2023年7月に「カケハシオキナワ」というポータルサイトを立ち上げました。カケハシオキナワは沖縄県の公的・民営の支援組織をまとめたサイトで、何か困ったことがあるとき、どこに連絡をすればよいか検索できるというものです。


このサイトは非常に優れていて、一人でも多くの人を救えると思いました。


2024年4月に台湾で発生した地震の影響で、沖縄にも津波警報が出されました。fm那覇でも避難を呼びかける放送をしましたが、それでも動かなかった人が多かったそうです。


動かなかった人の多くは外国人で、日本語で呼びかけても通じなかったからでした。実際、津波に関する情報は多くが日本語で、外国人に向けた情報提供が不足していた状況があり、それは今後の教訓となりました。


ところで、奈良さんは『トークランチョンビート』という平日昼の生番組を担当していますが、別件の仕事の電話が2回もかかり、奈良さんは生放送中にもかかわらずその電話に出て対応していました。奈良さんは平日の昼はラジオの生放送だということが浸透していないのでしょうか(笑)



■放送は命を守ると、市役所内にスタジオを移転


FMとよみ(沖縄県豊見城市)



那覇市の南側にある豊見城市にあるFMとよみ。こちらも安慶名雅明社長の行動力がすごいところです。安慶名さんは東京や沖縄などのソフト開発会社に約20年勤務した後、県内の別のコミュニティFM局に携わった後に、商工会などどともにFMとよみを立ち上げました。


当初は郊外の商工会のビルにスタジオを構えていたのですが、豊見城市役所が建て替えられるのに合わせて、防災強化を目的にスタジオを移転することを計画しました。


しかし、公共の電波を使用した放送局とはいえ、一民間企業が行政施設に入居することへの抵抗があったそうです。


安慶名さんは「放送は命を守る」と粘り強く説得し、まず市役所内にサテライトスタジオを設置。そしてコンビニを置くことになった際に、自らコンビニの運営に名乗りを上げて、プレゼンの末に営業権を獲得しました。


こうして着々と足固めをして、2021年1月に本社も市役所の1階に完全移転を果たしました。市役所内に移転したことで、行政側がスタジオに行く手間が大幅に軽減されて、やり取りもスムーズになったそうです。


大規模災害時には、コンビニの食料を市民に無償で提供するそうです。また、市役所は最新の免震構造で、非常用電源も確保されているため、防災への備えは最高レベルになりました。


安慶名さんはコンビニで出す弁当を自ら調理しています。また、中学生以下の子どもたちが無料で食事を出来る取り組み「子ども未来チケット」に参加して、約200食の弁当を作るため朝3時半に起きるそうになったそうです。身体には気をつけてほしいです。



■聴取率83.7%!地域を深掘りする村のラジオ局


FMよみたん(沖縄県読谷村)



FMよみたんは日本に4つしかない、村をエリアとするコミュニティFMの一つです(他は青森県田舎館村、神奈川県清川村、鹿児島県宇検村)。村の情報を聴くならFMよみたん!が定着していて、2014年のアンケートで聴取率が驚異の83.7%を記録。


県外でもファンクラブが複数できるなど、日本有数の活発なコミュニティFMの一つとなっています。


FMよみたんの近くにはかつて読谷補助飛行場があり、アメリカ軍から返還された後に村役場や野球場などが建設されました。滑走路の跡は直線の道路としてそのまま利用していて、当時の様子が偲ばれます。


FMよみたんには村内のあらゆる情報が届くようになっていて、2024年4月に津波警報が出たときも、読谷の様子をわかりやすく伝えていました。地元のことを知りたければコミュニティFM。地域を深掘りできます。


メインパーソナリティーの一人である金城礼子さんとは、2023年に鶴見の「ウチナー祭」で初めてご挨拶させて頂きました。写真などでもわかる通り、とても素敵な方です。黒瀬さんが出演されたときにも名前を出して頂きありがとうございました。



■フットワークの軽い名物社長がさまざまな仕掛け


4週目●FMやんばる(沖縄県名護市)



FMやんばるは「本当に大変な時に笑顔を届けられるラジオ局」として、災害情報以外は明るい笑いを届けています。


年に1回のペースで長時間の特番を放送していて、2012年8月に医療用航空機を活用した医療支援活動に行う那覇市のNPO法人を支援するために、25時間のチャリティーラジオを行ったことを皮切りに、クールチョイス、防災、市政50周年など様々な切り口で放送しています。


2016年7月の特番では名護産100%カレーを販売して、その売上で地産地消をテーマにした紙芝居を製作しましたが、これがミュージカルになり2021年12月に上演しました。


FMやんばるの名物社長“ジョバンニ”こと新城拓馬さんは、これらの特番の仕掛け人であるほか、能登半島地震では直後に被災地へ行くなど、そのフットワークの軽さが凄い方です。


コシバはコミュニティFMのあるセミナーで、オンライン上でご挨拶をしただけで、リアルではジョバンニさんにまだお目にかかったことがありません。ぜひ一度お会いしたいと思っています。


また、名護市はプロ野球の北海道日本ハムファイターズのキャンプ地です。そのため、エスコンフィールド北海道がある北広島のFMメイプルとも交流があり、両局を結んだ番組も放送しています。



ご覧頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。








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