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コミュニティFM大分析 #13【子どもたちが出演するコミュニティFMの番組】

koshibatakashi


こんにちは。「コミュニティFM大図鑑」のコシバです。


コシバが長年調査・収集した情報を分析して、目黒先生の解説と共に紹介していく「コミュニティFM大分析」。


2024年5月の「いいね!このまち!このラジオ!」では、子どもたちが出演するコミュニティFMの番組をご紹介しました


 

地域に根差した放送局であるコミュニティFMでは、そこに住む小中高校生が出演している番組も多く放送しています。内容としては、自分たちの学校の紹介や地域の紹介、作文の朗読といったものがあり、スタッフと一緒に構成を考えて番組を作り上げていっています。


今回は、そんな子どもたちが出演しているコミュニティFMの番組の中から、コシバが気になったものをピックアップしていきます。



■地元の小中学校とのメディアミックス


しゅうなんFM(山口県周南市)

『ティーンズスクエア』『ラジオくらぶ~こどもラジオ局』



しゅうなんFM『ラジオくらぶ~こどもラジオ局』
しゅうなんFM『ラジオくらぶ~こどもラジオ局』

しゅうなんFMの『ティーンズスクエア』は2004年にスタートし、2024年に放送20周年を迎えました。周南市、下松市、光市の高校生が出演している番組で、学校生活や興味のある話題をテーマに、この世代ならではのアイデアと勢いでラジオに取り組んでいます。


番組製作を通じて一足早く社会を体験してもらうことを主眼に置き、出演申し込みの際には履歴書を出してもらっているそうです。


『ラジオくらぶ~こどもラジオ局』は2007年にスタートしました。周南市内のすべての小中学校が参加して、週替わりで毎週1校ずつ子供たちが出演しています。出演してくれた子供たちは17年間で4,000人以上になるそうです。


番組では子どもたちが自分自身のことや、学校の紹介、地域の自慢などを調べて、生放送の中で発表しています。


また、番組と連動する形で「こども新聞」を年4回発行し、市内の小中学校の家庭および教育関係、公民館などに配布しています。


子どもたちのラジオ出演と「子ども新聞」のメディアミックスというスタイルをとっているのは、しゅうなんFMの他に熊本県熊本市のFM791(『校区のチカラ』『子どもラジオ局』)、千葉県八千代市のFMふくろう(『ふくろうキッズ放送局』)などがあります。


しゅうなんFMのスタッフの方によると、こうした番組を通じて地元を知ることは、将来周南の外に出たときに役に立ち、進学や就職で周南を離れても、また戻ってきてくれるきっかけになると話していました。



■学校の枠を越えた部活動としてのラジオ番組


Radio-f(静岡県富士市・富士宮市)

『ラジオエフ部』『DOKYO RADIO』『みんな集まれ学校スクープ』


Radio-fで放送している『ラジオエフ部』は、2019年から月1回2時間生放送している、学生たちがつくる番組です。


コミュニティFMで子どもたちが出演する番組は、しゅうなんFMのように学校単位が多いのですが、ラジオエフ部は放送局内の学校外部活動という形で、富士市と隣の富士宮市の中学生、高校生が学校の枠を超えて参加しています。


現在の部員は約40人で、自主的に生放送班、ラジオドラマ班に分かれて活動しています。ラジオエフ部は違う学校同士の子供たちが協力・交流し、郷土愛や地元への見識を深めてもらうために、地元の企業と連携して社会教育事業として立ち上げました。


ラジオエフ部では卒業したOB・OGたちが引き続き番組製作に携わっていて、スピンオフ番組『DOKYO(同郷)RADIO』という番組で、互いの近況を電話やZOOMを使って話しています。


学校の番組は卒業したら終わり、となりがちですが、引き続きラジオに関わってもらおうというのは良い考えだなと思いました。


一方、『みんな集まれ学校スクープ』は、富士宮市内にある小中学校が参加して、それぞれの学校の話題を届けるスタイルで放送しています。スタジオの収録ではなく、ラジオエフのスタッフが学校に行って、インタビューや音楽の授業で演奏をする様子を録音したものなどを流しています。



■芸歴12年の13歳アイドルはラジオ番組7年目


FMくらしき(岡山県倉敷市)

『栢野紗奈のスマイルラジオ』



FMくらしき
FMくらしき

ここまでは放送エリア内の小中高校が、それぞれの地域や学校を紹介すると言ったスタイルの番組を紹介してきましたが、今度は普通の小学生や中学生ではなく、いわゆる「ジュニアアイドル」が出演している番組を紹介したいと思います。


FMくらしきで放送している『栢野紗奈(かやの・さな)のスマイルラジオ』のパーソナリティーは、隣の総社市出身のジュニアアイドル・栢野紗奈さん。現在中学2年の13歳。2歳から芸能活動を始め、芸歴はなんと12年目になります。


栢野さんがFMくらしきで番組を始めたのは2018年4月で、当時小学校2年生。7歳でした(自分が7歳の時は何をやっていたかな…と思いますが)。この春で7年目に入りました。


「栢野紗奈」や「栢野紗奈のスマイルラジオ」で検索すると、SNSにアップした放送中の様子を観ることができますが、とても13歳とは思えない堂々とした「一人トーク」をしています。



■子どもたちがコミュニティFMに参加するメリット


これまでの放送を振り返り、子どもたちがコミュニティFMの番組に参加するメリットを挙げてみました。


●なぜ子どもたちに参加してもらうのか?

・一足早く社会(仕事)を体験してもらう

・番組作り(ものづくり)の楽しさを知ってもらう

・子どもたちに地域にラジオ局があることを知ってもらう

・ラジオそのものに関心を持ってもらう

 →地域愛を育む、ラジオの面白さを知る


●放送局側のメリット

・子どもたちが出演した番組は、友達や保護者が聴いてくれる(アイドルはそのファンも聴いてくれる)

・生放送の場合、スタジオに行って直接観覧することもできる

・そのことによって、友達や保護者に、放送局のことを知ってもらえる

・「こども新聞」を発行しているところは、市内の全小中学校全生徒に配っているので、少なくとも小中学生とその保護者には認知される

 →放送局の認知度アップにつながる


●将来的なメリット

・放送局の認知度がアップすることで、地域の人にラジオを活用してもらえる

・うまくいけば、広告を出してくれるかもしれない

・そういった点もあるが、むしろ子どもたちが地域愛を育んで、大人になってもこの街にとどまりたい、そして一人でも将来この局で働きたいと思う人が現れるかもしれない

 →子どもたちがラジオに触れることが、地域やコミュニティFMを守る可能性を持っている


●一例として…

沖縄県糸満市のFMたまんで現在夕方の番組を担当する照屋亜紀さんは、3歳のころにいとこがFMたまんに出演したのを見て、自分も出たいと言って出演するようになったそうです。

その後、大学の医学部に進んで看護師免許を取得しましたが、医療の道には進まず、生まれ

育ったFMたまんを選びました。コロナ禍で「大学で学んだ知識を、放送を通じ公衆衛生に役立てたかった」からだそうです。

照屋さんがあのときラジオに接していなければ、このような道を選ばなかったかもしれません。


子供たちがコミュニティFMに出演するのは地域愛を育み、ひいてはコミュニティFMに限らず地域の次の世代を担う人材になってくれる可能性を秘めていると思います。



ご覧頂き、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。







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